サーリオ(saalio)を使ってみた

サーリオ レビュー

サーリオ(saalio)を2018年10月上旬に購入しました。

2019年5月現在、利用してから半年以上経っています。

2020年3月現在、利用してから1年半程度経っています。1年半経った現在でも1週間のうち3日間以上は利用しています。

この記事では実感できた効果と日々の使用感などお伝えしたいと思います。

習慣化・継続が苦手でずぼらな私が、ここまで続けられているのは自分でも驚きです。手足の多汗症に悩む自分としてはこれなしでは生活が成り立たなくなっています。

サーリオ(saalio)とは

サーリオ(saalio)とは自宅用のイオントフォレーシス(通電療法)機器です。

イオントフォレーシス(通電療法)
概要・仕組み 専用の機器を使って、手と足を水道水の入った容器に浸して、10~20分程度(機器によって異なる)10mA~30mAの電流を流します。 発汗が抑制される原理を調べたところ、諸説あり、確定には至っていない雰囲気が出ていますが...

日本正規代理店で89,800円で売っています。また、海外から発送されるため、受取時に関税が5,400円かかりました。合計で95,000円程度です。現在購入できる自宅用イオントフォレーシス機器の中では最も高価な機器です。

その分、他機種と比較して高性能です。

購入してから1週間程度で届きました。

特徴

  • ドイツのSAALMANN社製
  • 他機種では難しい両手・両足同時治療が可能
  • 治療時間が10分~15分で他機種と比較して短い治療時間で済む
  • 電流の強さは1mA~30mAまで1mA刻みで柔軟に変更可能
  • 脇用と顔面用のオプションがある(別売りで筆者は利用していません)

購入理由

他の治療法で満足する効果が得られていない

これまで次に挙げる治療法を試してきましたが、満足する効果が得られなかったため、新しい治療法に挑戦してみようと思い購入しました。

サーリオを選んだ理由

口コミを見ておすすめしている人が多かったこと

昔からイオントフォレーシス機器に興味をもってしましたが、先駆けの機器「ドライオニック」の口コミを見ると、日本の電池やアダプタへ対応させるために独自に改造したり、治療時間がかかったりなど面倒な印象を抱いていました。

しかし、サーリオが登場してから、機器の値段が高いことを差し引いても、おすすめする口コミが多く見られたので購入を決めました。

手足同時に治療できて治療時間が短いこと

治療中に体が動かせくなり、行動が制限されるため、「ながら」で何かするにも限られてしまいます。他の機種で手足を治療するとしたら30分以上かかると思いますが、サーリオの場合は、10分か15分です。

毎回この時間分の差異を短縮できるのであれば、5万程度の差異は充分ペイすると考えました。

30日間の返金保証があったこと

「こんな高価なものを購入して、効果がなかったら目も当てられない」と思っていましたが、日本の正規代理店で購入の場合、30日間返金保証があったため、とりあえず購入して30日間で効果の有無を確認し、効果がなかったら返金してもらえば良いと考えました。

値段は海外公式でも同等であったこと

海外製の商品は、日本の代理店で購入すると大幅に高かったりして、ぼったくられている感じがするのですが、この商品は海外の公式ショップでも689€(≒88,000円)と差異がなかったため、妥当な値段だと思ったからです。

使い方

イオントフォレーシス初心者でしたが、とてもシンプルな使い方で手軽です。

  1. 各トレイ(トレイは2つ)に電極マットとスポンジを置き、800m~1Lの水を入れる
  2. 本体(本体は写真のディスプレイ付きの小さなボックスです)とコンセントをつなぐ
  3. 通電用のケーブルを各電極マットと本体につなげる
  4. 本体の電源を入れる
  5. 次の治療の設定を行う
    といっても、日々の利用の場合、ほとんど変更しないため、手間にならない。
    画面上に行として4つの項目がならんでいて上下左右のボタンで操作する。
    サーリオ操作パネル
    上から順に説明する。

    • 治療時間:0分~15分(1分刻み)
      基本的に変更しない。
    • 電気の強さ:0mA~30mA(1mA刻み)
      基本的に変更しない。
    • 電流パターン:直流 or パルス
      基本的に変更しない。手足の場合直流のままでOK。パルスは顔や脇など皮膚が薄い部分の時に利用するらしい。
    • 電流の流れの向き
      初めの2週間は変更せず、そこからは実施する都度、変更するのが推奨されている。
  6. 手足をトレイに浸すと、自動的に開始する(自動的に音がなります)
    タイマーでカウントダウンされる。手か足をトレイから外すと自動的にタイマーも電気も止まる。

機器の実物動画

以下の動画がイメージを掴みやすかったです。

大きなトレイが2枚入っていて電極とスポンジを重ねています。また、顔のオプションについても紹介されています。

 治療のフェーズとフェーズ毎の設定値

英語のユーザマニュアルの19ページに乗っています。

日本の正規代理店で購入した場合は、日本語のユーザマニュアルがついていますが、インターネットに公開されていなそうなので、撮影したものを載せておきます。

第二段階までは両手・両足同時治療は控えなければだめなようですね。改めて見て早速誤っていたことに気づきました。(マニュアルはしっかり読むべきですね)

治療のフェーズ

使用した感想

準備・使用方法は簡単

前述の通り、治療開始までの準備の手間はほとんどありません。2~3分程度で治療を開始できます。(私は雑で水を使いまわしたりしてるので1分で開始できます。)

治療時間が短くて良かった

10分~15分なので、耐えられます。これが30分とかだったら、正直やってられないと思います。時間短縮を優先した機器チョイスは間違っていなかったと思います。

電流は強い

利用当初(はじめの二週間)

利用当初から強い効果を得ようとして、最高の30mAで実施しましたが、ビリビリ痛かったです。強さとしてはきっと十分だと思います。

手足のひらや指にちょっとした傷があると、その傷から強烈な電気を感じるため、傷がある場合は工夫が必要です。

半年使ってみて

継続して30mAで実施していますが、我慢することもなく治療できています。痛みがないと効き目がないような感覚になりますが、手足の汗は当初と同様抑制できています。

1年半使ってみて

手足同時治療でなく、手のみで治療してみて気づいたことがあります。手のみで治療すると、同じ設定なのにかかわらず電流が耐えられないくらい強いです。(今更ですが・・、また原理は不明です)

現在は手足同時治療で1週間に3日以上実施していますが、もしかしたら手・足片方ずつの方が回数減らすことができるかもしれません。また追って結果ご報告します。

片づけは面倒

水を使うのでやっぱり面倒です。ただ、これはどのイオントフォレーシス機器でも同じことが言えると思います。

iontodermaのように治療用トレーが箱と一体化しているもの(水の取替がおそらく面倒)と比較すると、シンプルな2枚のトレーなので扱いやすいと思います。

私は、毎日水を取り替えなくてもいいやとズボラ発動しております。

効果

利用当初(はじめの二週間)

これまで色々な治療法を試みたものの、満足いかない結果だったのですが、イオントフォレーシスは今のところ満足な結果が得られています。

利用して4日目くらいから効果が出始めました。手足の汗が減ったことを実感しました。

利用して10日目くらいから手がパサパサでもう少し汗が欲しいなと思うくらい汗が減りました。一方で、足汗も確実に減ったのですが、手ほどの効果は出ておらず、今も足汗による冷たさを感じながら執筆しております。

こんなに手に汗をかいていないのは、人生初めてで感動しています。もう少し続けると、週1~2回で済むようになるはずなので、それでこの状態が続いたとしたら最高です。(途中からイオントフォレーシスが効かなくなったという人もいるそうです)

今のところ、効果を実感できているためサーリオの返金手続きをする予定はありません。

足の状況も含め、また情報共有いたします。

半年使ってみて

前述の通り、2019年5月現在でも週に3日以上継続して利用しています。

手も足も両方コントロールできている状態でこれがない生活は今となっては考えられない状態です。

マニュアルの通り、利用してから1ヶ月以降(第三段階)手足両方汗をかかなくなりました。冬の乾燥で手の乾きが辛くてハンドクリームを塗った冬は今年がはじめてです。

その他、職場で同僚のPC(キーボードやマウス、スマホ)を抵抗感なく操作できるようになったことや、足汗で不快感を感じなくなったことや匂いを気にしなくなったことなど、これまで考えられない生活ができています。もしかしたら気になる異性の手を取っても汗が出ないかもしれません。笑

ただ、4日や5日サボると、なんとなく汗の量が増えてくる感じがしているため、治療マニュアルの謡い文句通に週1・2回でコントロールとまでは至っていません。しかし、他に効果が実感できた方法がないので、少々面倒くさくても頼りつづけることになると思います。

これからサーリオを使いはじめてから初めての夏を過ごしますが、やはり気温の上昇ととも手足の汗は増えてきているように感じます。サーリオで夏も抑え込めるのかどうか、また情報共有したいと思います。

1年半使ってみて

2020年3月現在も週に3日以上治療(謳い文句通り週1・2回にはなっていません)を継続しており、満足した効果を得られ続けています。

「長期間利用すると効果が得られなくなる」ことは私には起きませんでした。

冬など気温が低いときは、前述の通り、サーリオのみで十分コントロールできていました。しかし、夏になるとサーリオのみでコントロールは難しかったため、塩化アルミニウム水溶液と併用しました。

サーリオである程度手汗足汗を抑え込んだ状態で、塩化アルミニウム水溶液を使うと効果が上がる気がするんですよね。汗で水溶液が流れ落ちない、良く浸透するみたいな雰囲気です。

塩化アルミニウム水溶液(塩アル)
概要・仕組み 塩化アルミニウム水溶液を発汗部位に塗ります。塩化アルミニウムが汗の管を塞ぐことで発汗を抑制します。重症度によって、塩化アルミニウムの濃度を20%から50%に調整します。 対象部位 濡れる部分であれば場所は問わないと思いま...

少し面倒ですが、手汗・足汗をかかない生活には代えられません。ゴムサンダル履いて不快じゃなかった初めての夏を過ごせた気がします。笑

また、これまで手足同時治療していて気付かなかったのですが、手のみ足のみで治療した方が、電流を大幅に強く感じたので効果的なのではないかとも思っています。

手のみで30mAで実施したところ耐え難いレベルの電流を感じたため、サーリオの効果をより高めて使える可能性があります。2020年の夏はこの方法でサーリオだけでコントロールできるか確認したいと思います。

その他参考

  • 高価な機器で壊れないか不安でしたが、1年半はピンピン動いています(雑に扱いがちですが大丈夫です)
  • サーリオしながらe-learningや動画をみて時間を有効活用しています。治療中にマウス・キーボード操作すると濡れた水を拭かなきゃならないのが億劫です。手が封じられても15分楽しめるコンテンツを探しましょう。
  • 水の取替が面倒すぎて1週間に1回にしています。(笑)一週間に1回風呂場のボディソープで電極マット・スポンジ・トレーを洗っていますが、効果も得られているのできっと問題ないと思います。(もしかしたら毎回取り替えていないがゆえの効果ダウンがあるかもしれません)

おわりに

他の多くの治療法を試して思うように結果がでなかったのですが、人生初めてのイオントフォレーシスで、効果が得られて嬉しいです。

私と同じようにイオントフォレーシスをまだ実施したことがない方、やってみたらいかがでしょうか。もしかしたら劇的に生活が改善するかもしれません。

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